京都大学医学部附属病院と株式会社DUMSCO、治療中の婦人科がん患者のQOLをモニターする婦人科がんヘルスケアアプリの開発を目指し、共同研究を開始
スマートフォンのカメラを用いたストレス測定アプリ「ANBAI」を提供する株式会社DUMSCO(本社:東京都港区、代表:西池 成資、以下、当社)は、京都大学大学院医学研究科 婦人科学・産科学教室(以下、京大婦人科産科)と、婦人科がん治療の患者のQOLを管理するがんヘルスケアアプリの開発を目指し、共同研究を開始しました。
本研究を通じて、婦人科がんの治療で定期的に通院している患者が日常生活中の体調やQOLに関するデータをANBAIの技術を用いて記録し、そのデータをもとに医師や看護師が患者の状況を把握しフォローアップを行うなど、婦人科がん患者の治療期間におけるQOL向上を実現するアプリの提供を目指します。また、当社はANBAIの技術を用いた医療機器の開発を開始しており、今後2年以内を目処に臨床試験を実施する予定です。
なお、共同研究の期間は、2021年2月1日から2024年3月31日までを予定しています。
共同研究の概要
患者はがんの診断や治療により心身共に大きな負担を感じ、日常生活の質(QOL)を著しく落とします。そのため、がんを治すことだけではなく、がん患者の不安を取り除き、QOLを維持することが不可欠です。また、QOLの低下が治療の断念につながることもあり、QOL管理が治療成績の改善にも寄与すると考えられています。しかし、限られた診療時間の中では十分に対応することがこれまでは出来ておりませんでした。
そこで京大婦人科産科では、婦人科がん患者自身が広く普及したスマートフォンのヘルスケアアプリを用いて日常のバイタルデータやライフログを記録し、医師や看護師がその記録をモニターすることで、治療期間中の患者のQOL向上を目指す仕組みの構築を目指しています。
京大婦人科産科は、当社のヘルスケアアプリ「ANBAI」によりバイタルデータやライフログをモニタリングするフィージビリティスタディを2020年より行っていました( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000045932.html )。その結果、当アプリを用いることで、疲労感をはじめとした重要なQOL項目の有効なモニタリングができることを確認しました。
本共同研究は実証実験の結果を踏まえ、婦人科がん患者の方を支える専用の医療機器プログラム(SaMD)アプリの開発を目指しています。
ANBAIについて
ANBAI ( https://anbai.team )は、スマートフォンのカメラを用いて脈拍や心拍変動といったバイタルデータなどを測定し、ストレスや体調を数値で見える化するアプリです。ウェアラブルデバイスなどを用いずに、自律神経(心拍変動)や、歩数・睡眠といった重要なヘルスケアデータを日常的に記録できます。
当社は、健康経営を推進する企業をはじめとし、大学、医療機関やスポーツチームといったさまざまな組織向けに、アプリとユーザー管理やデータの確認も行えるダッシュボードを提供しています。
ANBAIの特徴
- スマートフォンのカメラで脈拍の変化をセンシングし、心拍変動解析(HRV)という手法で自律神経活動(ストレス等)の測定を可能にします
- 自律神経の測定に加えて、睡眠時間や歩数といったライフログのシームレスな収集が可能です
- 管理用のダッシュボードを通じて、自組織のユーザー管理やデータの確認が簡単にできます
当社は、「人々が活力的・生産的な日々を送れる社会をデータの力で実現する」ために、これまでも医療機関や大学等の研究に協力してまいりました。ANBAIは、人々の健康に関する非常に有用なデータを簡単に、低コストで集められるプラットフォームとして評価していただいており、今後も本研究のような課題を抱える研究に対して全力でサポートさせていただきます。
【株式会社DUMSCO】
所在地 東京都港区虎ノ門5-11-15 虎ノ門KTビル2F
代表者 西池成資(代表取締役社長)
設立 2010年5月
事業内容 データソリューションアーキテクト事業
認証等 プライバシーマーク取得
URL https://dumsco.com/
【問合せ先】
会社名 株式会社DUMSCO
広報担当 木下
Email support@dumsco.com